重度身体障害者にとって必要な公的介護サービスは、介護報酬の低さから事業所不足が指摘されています。そこで、障害者自らが、介護支援を行なったり、当事者の気持ちに立った情報発信をする姿があります。特集では、ALS(筋委縮性側索硬化症)患者が事業所を設立、人材育成を行う取組みや同じくALS患者でもある山陰放送記者の闘病記録などをまとめた連載記事「生きる物語 記者ときどき患者」などを収録しました。ピックアップトピックスは「地域に条例を」「戦争体験を語り継ぐ」など。
- 特集概要
- 難病に向き合う~福祉サービスを求めて~
▼低報酬で引き受けて探しが困難 重度障害者が自助介護▼福祉の次代担う人材育成を行う盛岡・ALS患者▼患者目線で、地域目線で ALS患者でもある山陰放送記者 毎日新聞連載記事「生きる物語 記者ときどき患者」全10回全国85紙の新聞記事から福祉の「今」を読み解く
- 今号のピックアップトピックス
- 地域に条例を
地域に条例を理念と財政難の狭間に悩む、地方での障害者条例の動き相談からひろがる支援就労や豊かな生活を支えるために 障害者をとりまく相談支援体制戦争体験を語り継ぐ被ばく地から、沖縄から 戦争体験障害者の未来へ紡ぐ体験記聾学校での学び幼稚園から高等部まで 愛知県立一宮聾学校114人 素顔の学校生活「子どもとともに」中日新聞連載記事全4回
- 継続トピックス:支援者・研修、ひと・意見、出産・育児
- (支援者・研修)兵庫県音楽療法士会 松崎聡子理事長
このジャンルの注目ヘッドライン(支援者・研修)音楽を通して発達障害者の心に寄り添う 兵庫県音楽療法士会 松崎聡子理事長(ひと・意見)「地域全体で支える」へ方針転換 精神保健福祉法・保護者制度廃止を歓迎する(神奈川新聞)(出産・育児)新型出生前診断 希望者殺到で病院側に求められる慎重な対面説明など。
- 継続トピックス:教育、特別支援教育、発達障害
- (教育)京大 バリアフリーシンポジウム
このジャンルの注目ヘッドライン(教育)最先端事例も紹介 京大で「障害」と「学び」をテーマに開催されたバリアフリーシンポジウム(特別支援教育)地元の学校に「副学籍」を導入 盲、ろう、養護学級児童と地域とのつながりを模索する長野県生坂村(発達障害)計画性やリズム大切 発達障害児 夏休みの過ごしかたなど。
- 継続トピックス:労働、生活、趣味・スポーツ
- (趣味・スポーツ)障害者アートを企業活動に取り入れ
このジャンルの注目ヘッドライン(労働)味や質の良さで評価 京都で増える町屋活用障害者支援事業所(生活)感謝と慈しみの心を産んだ 名古屋「きららハウス」が行った模擬結婚式(趣味・スポーツ)障害者アートを企業活動に取り入れ 愛知県では16社に拡大など。
- 継続トピックス:医療・リハビリ、福祉機器、触法障害者、行政、福祉ニュース
- (医療・リハビリ)音楽訓練で言葉の短期記憶力の向上を確認
このジャンルの注目ヘッドライン(医療・リハビリ)音楽訓練で言葉の短期記憶力の向上を確認 奈良のNPO(福祉機器)軽快、行動範囲の拡大も パワーアシスト付き車いす 東京電機大が開発(触法障害者)検察捜査、裁判段階で福祉サービスに「つなぎ」 国のモデル事業目指す長崎の司法センター(行政)制度の周知不徹底が背景 障害年金の請求漏れ2万件(福祉ニュース)知的障害者を偽装縁組 知らぬ間に借金相続の危険性もなど。全国85紙の新聞記事から福祉の「今」を読み解く