かつては世界一ともうたわれた日本の「国民保険制度」。しかし、「国民に等しく医療を提供する」という理念で1961年導入されたこの制度は、長引く経済不況で保険料を滞納する人たちが増加、国は、財産差し押さえなどの強制徴収に踏み込む動きを見せています。一方で、人間ドッグなどでは「ゴージャスな健診」も登場。このままでは、「経済格差が健康格差」につながる危険もあります。「平等な医療」特集で関連記事を集めました。
- 特集:平等な医療
- 「国保神話」崩壊 平等な医療の限界と市場主義導入の影響
国民保険制度が50年を迎えました。国民に等しく医療を提供するための制度ですが、現在では「保険料滞納」「自治体財政圧迫」などで制度危機を迎えています。一方で医療の世界にも確実に市場主義の考えは浸透し、その動きはTPPや健診の現場にも。連載記事を含む14本の記事を集めました。タイトル一例▽国保料 強まる負担感(2011.9.17・朝日)▽連載・安心が逃げていく 皆保険半世紀(2011.11.4~8・毎日)▽混合診療 現場に賛否(2011.11.17・中日)▽TPPのポイント 医療(2011.12.17・毎日)
- 医療と安全管理版ジャンル:医療総合=医療従事者、医療技術
- 医師不足解消へ 「医学部新設」は切り札になりえるか
◎医師不足解消「医学部新設」の国の方針に、医療関係者が反対のなぜ?◎医師不足解消へ 公立高で医学部合格対策講座「その先の課題」◎看護師の人材不足慢性的 ワークライフバランスなど課題に◎国の研究機関、ES細胞で初の治療計画など、医療従事者、医療技術に関する記事が掲載されています。
- 医療と安全管理版ジャンル:医療総合=医療倫理
- 「死と直面」臓器移植を真剣に考えるとき
◎悲しみや孤独に寄り添えていますか?死と向き合う人との関わりを考える◎「死と向き合う現場」だから真剣に考えられる臓器移植問題◎「死と直面」娘の臓器移植を決断した親の悲痛な思いと願いなど、医療倫理に関する記事が掲載されています。
- 医療と安全管理版ジャンル:医療総合=病院関連、患者関連
- 「おいしくない」「冷めている」病院食はこのままでいいか?
◎「おいしくない」「冷めている」患者本位の病院食を考える◎対応困難な小児救急 軽症患者の受け皿整備が「カギ」◎ガン、エイズ・・・「前向きに生きたい」と願う闘病患者の葛藤とは?など、病院が取り組む先進事例や患者の意識、ケアなどに関する記事が掲載されています。
- 医療と安全管理版ジャンル:医療総合=医療費・保険
- 診療報酬、医療費窓口負担 歪む医師への報酬と国民負担
◎診療報酬引き上げ見送り 「国民に理解されない」国の判断に医療側は・・・◎医療費窓口負担「別口100円」 低所得者は50円の評判◎加入保険切り替え時の患者の一部が、高額医療費を二重払いなど、医療費・保険に関する記事が掲載されています。
- 医療と安全管理版ジャンル:医療総合=医療行政、医薬品など
- 後発薬の利用促進策を考える
◎小児がん対策を追加 国の「がん対策推進基本計画」◎先発薬使う場合は、後発薬との差額を自己負担 「政策仕分け」で提言◎「くすりの富山」復活の訳など、医療行政、医薬品に関する記事が掲載されています。
- 医療と安全管理版ジャンル:医療安全管理総集=医療安全管理(医療事故・医療安全一般)
- 「手術・治療後に容態急変」第3者設置委が検証すべきこと
◎単純ミス・・・国立大学で続いた「医療ミス」はなぜ起きた?◎地域崩壊で進む「医療崩壊」 原発被災地の悪循環 行政支援も「後手」◎「手術・治療後に容態急変」第3者設置委のモデルケースを検証など、医療事故・病院の安全管理に関する記事が掲載されています。
- 医療と安全管理版ジャンル:医療安全管理総集=医療安全管理(行政、病院の取り組み)
- 災害対応本腰も、「個々の力量に限界」で早くも弱音・・・
◎災害時の医療対応に行政本腰も、「備蓄」や「耐震化」など個々の力に限界◎災害拠点病院整備 地域医療との連携は大丈夫か?◎医療事故防止に新機器登場 医療現場も注目など、行政・病院の危機管理に関する記事が掲載されています。