高血圧症治療薬の臨床研究データが操作された問題で、製薬メーカーと医療機関との癒着、または臨床研究の信ぴょう性まで問われる事態が発生しています。背景にあるのは、製薬メーカーからの資金を頼りにする医療機関の脆弱な臨床体制との声も。厚労省も調査を始め、透明性の高い臨床研究体制の再構築が求められています。この問題を発端に浮き彫りになった構造的問題に関する記事を収録しました。ピックアップトピックスは「社会保障制度改革」「母子支援」など。
- 特集概要
- 医薬品の信頼~臨床研究の構造を見直す~
▼「処方薬を飲むしかない」弱い立場の患者から聞こえる不安の声▼大学側の「元社員に責任」をどう考える▼厚労省が検討委員会 不正に罰則の新法検討も▼構造的問題、透明性確保を 各紙社説はどう書いたかなど。
- 今号のピッアップトピックス
- 社会保障制度改革
社会保障制度改革介護との連携、経済力に応じて負担 国民会議が示した中身と地域医療の課題いのちを考える「減胎手術」や新型出生前診断 生命倫理新たな課題を考える母子支援虐待防止や多胎児のママなど 産前産後のママへの支援体制先進事例医療従事者になろう医師、看護師、管理栄養士など、医療従事者を目指す若者たちは何を考える?
- 継続トピックス:病院運営、患者・家族支援、移植医療、ターミナルケア・緩和ケア、救急医療、医療倫理
- (病院運営)長野県立こども病院 ICU満室が常態化
このジャンルの注目ヘッドライン(病院運営)長野県立こども病院 ICU満室が常態化 原因はなに?(患者・家族支援)病床の患者の願いをロボットが疑似体験 病室と家族つなぐ試み 朝日「けいざい新話」(移植医療)家族の判断に「敬意」 10歳少女の脳死で臓器が全国の患者の役に立つ(ターミナルケア・緩和ケア)過剰な延命治療とのイメージは、現実とのギャップも 「胃ろう」の決断は慎重に(救急医療)福島県 原発事故後から救急搬送が急増 見えない疾病増の現実など。
- 継続トピックス:医薬品、医療行政・人事
- (医薬品)がん治療にも取り入れられ始めた漢方
このジャンルの注目ヘッドライン(医薬品)がん治療にも取り入れられ始めた漢方 副作用の軽減などに効果 課題は科学的根拠の実証(医療行政・人事)過剰勤務の改善で人材確保を 厚労省が全病院に改善計画を要請など。
- 継続トピックス:医療ニュース、医療安全、医薬品・技術の安全、災害に備える
- (医療ニュース)患者紹介ビジネス横行
(医療ニュース)患者紹介ビジネス横行 法規制ないものの、厚労省は「不適切」(医療安全)剰余金年100億円超 出産事故補償制度を見直しへ(医薬品・技術の安全)判断は個人に 方針転換の子宮頸がんとワクチンを考える 毎日連載記事(災害に備える)原子力災害の医療現場を綴った「医師たちの証言」広島大病院教授が出版など。全国85紙の新聞記事から医療の「今」を読み解く!読み比べシリーズ新刊このジャンルをお探しに方はこちらもおすすめです。