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映画『関心領域~THE ZONE OF INTEREST』 

2024-06-01

朝日新聞 朝刊2024年5月23日()

5面 全面広告を見て、興味が湧き、

 

本年度アカデミー賞国際長編映画賞・音響賞 受賞作品

映画 『関心領域 ~THE ZONE OF INTEREST』

-アウシュビッツ収容所の隣で幸せに暮らす家族がいたー

を鑑賞してきました。

 

強制収容所と壁ひとつ隔て、

幸せに暮らす収容所の所長ヘス一家の幸せな日常生活を

描いたこの映画。

 

収容所での惨事を映し出す代わりに、

銃声や叫び声、建物から上がる黒い煙など、

音や気配のみで描かれる、あちら側

 

子どもたちのはしゃぐ声、庭園を楽しく散歩する姿、

壁の向こう側のことがわからなくなるくらい、

平穏に日常生活を送っている映像の、こちら側

 

しかし、

ふと窓に向ける視線、

戸惑いながら窓を閉めるしぐさ、

子どものポツリ言う収容者へ向けた独り言・・・。

何事もないように日常を忙しくすることで目を背ける。

 

両方の視点は、

壁の向こう側の恐怖、

こちら側の無関心を装う恐怖を、

ただただ、想像力を掻き立て、五感を刺激されまくりました。

 

そして、

収容所長としてのヘス、幸せな家庭生活を送るヘスしかり、

どちら側も同じ人間である、ということ。

 

80年前の惨事を、

決して過去の出来事としてではなく、

現在のこととして、

加害者目線でホロコーストを描いたという、

ジョナサン・グレイザー監督。

 

今の私たちを映す鏡として、

可能な限りの真実を伝えるため、

照明は使わず、無人カメラをそこかしこに設置、

心血を注いだ俳優群の目には、

いつもお互いの姿のみという徹底さで、挑んだそうです。

 

反戦・反核・反差別・反虐殺

 

あるミュージシャンは、音楽で、

ある画家は、アートで、

ある俳優は、舞台上で、

「忘れまい」 と、

各々のアーティスト活動を通じ、発信しています。

 

「今もあの時と同じことが繰り返されている」

あなたが観るのは、“無関心” という恐怖

朝日新聞 朝刊2024年5月23日()

5面 全面広告面見出しから

 

平和とは・・・

今、自分にできることは何なのか。

 

切抜き速報社会版

毎月知りたい、KEIZOKU TOPICS(継続トピックス)

【国際】の項目では、

イスラエル、ウクライナ、イラン、パレスチナ、

アメリカ、ロシア、中国、韓国、北朝鮮、

安全保障などのキーワードで、

5~8ページを使い、各紙の報道を取り上げています。

 

平日のレイトショー。

鑑賞人数こそ少なかったですが、

若い人の割合が目立っていたように思います。

 

そんな若い人たちと、

自分事としての “無関心” の恐怖を共有できました。

 

 

日本の新聞★★★新しい魅力、提案します。

鑑賞後の解説で、より生きる 『関心領域』 である♪

Have a Good Saturday!

発行人 北島聖子


  • 朝日新聞 朝刊2024年5月23日(木) 5面 全面広告~平野啓一郎さん(小説家)、武田真一さん(フリーアナウンサー)、ジョナサン・グレイザー監督が本作を語っています。

  • 映画 『関心領域 ~THE ZONE OF INTEREST』フライヤー

  • 『切抜き速報Ⓡ社会版』毎月知りたい、KEIZOKU TOPICS(継続トピックス)【国際】の項目
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