【ブログ】土曜担当 発行人(き)★語りかける絵、語りかける記事。
2022-11-26
事務所近くにある画廊へ、
斎藤 真一さんの生誕100年記念展を鑑賞してきました。
★斎藤 真一 (1922年7月6日~1994年9月18日) 岡山県倉敷市出身。洋画家。
絵の題材は、瞽女(ごぜ)。
※瞽女とは、生業として三味線を携え、主に新潟から山形にかけて旅した盲目の女性芸能者。
私は、数十年前、東京の画廊で、
初めて、斎藤 真一さんの1枚の作品と触れあいました。
今でも脳裏に焼き付いて忘れられない、
その 「朱赤」 と 「瞽女」 。
1枚の作品から語りかけられているような、何とも言えない情感。
斎藤 真一さんの絵を前にしたとき、
必ず涙ぐむ人がいる、といいます。
斎藤 真一作品のコレクターでもあり、研究家でもある、
北海道在住の池田 敏章さんこそ、
作品の表意など知らずとも、心の琴線に触れ、
作品を購入した事で、絵の見方まで変わったそうです。
全盲に関連して、
視覚障害者の記事が、比較的、毎月掲載されています。
2022年8号の巻頭特集では、
実際に奈良県で起きた、視覚障害者の踏切事故の記事をはじめとし、
全国紙 計8記事、地方紙 計5記事を掲載しています。
<視覚障害者にとって、点字ブロックや信号機の誘導音などは、
外出時には大切な 「道しるべ」 ですが、
その大切さに社会全体で気づくことが、再発防止になるのでしょう。>
と、この本誌の担当編集者は、目次に記しています。
毎月、
本誌の [キーワード検索] で、「視覚障害者」 を調べてみますと、
3~6頁くらいは掲載されていました。
読み応え、かなりあります。
斎藤 真一さんは、絵の題材について、
厳しい掟の下、生業である門付(かどづけ)をしながら、
健気に1日1日を精一杯に助け合って生きていることを知り、
初めて人間らしい人間に出会えた、と。
※門付(かどづけ)とは、家々の前で三味線を弾き歌い、稼ぐこと。
そして、
これは、後世に残さなければ忘れ去られてしまう、とも。
ミックならではの 月刊 「切抜き速報Ⓡシリーズ」 も、
歴史に残る新聞記事の記録を、
私たちの手により専門分野別の本として、一覧性・資料性をあつくし、
活用する人の手により、
新たな知見と創造的・現実的な発想を、
今に活かすことが可能となります。
各紙を読み比べることで、気づくことがあります。
気づくことで、ものの見方を変える事もあります。
1枚の絵が、目の前の人に語りかけているように、
記者の取材に基づく新聞記事も、
何かを問いかけ、何かを大いに語りかけています。
素直に受け取った人から、
社会を明るく変えるきっかけになれば・・・。
日本の新聞★★★新しい魅力、提案します。
支え支えられ、頼り頼られる関係♪ Have a Good Saturday!
発行人(き)
-
斎藤真一「おきん 古川瞽女・高田・穴の辻」 -
月刊 切抜き速報「福祉ニュース 障害福祉編」2022年8号 -
斎藤真一「津軽じょんがら節」