【ブログ】土曜担当 発行人(き)★小さな記事も、大きな情報。
2022-11-05
ある男性から伺ったお話。
結婚して3年、待望の子どもを授かった時のこと。
産まれて来るのをとても楽しみにしていたのですが、
産まれて来た赤ちゃんは、知的障害児でした。
その男性は、受け入れられず、
激しいショックで真っ白になり、魂が抜け、
見るモノすべて、カラーから、モノクロの世界になったそうです。
半年ほど経った、1月15日 「成人の日」。
新聞を読んでいると、10行ほどの小さな記事に出会います。
その内容とは、
新生児の600人に1人は、障害児が生まれます。
あなた方(成人式を迎えた20歳の人たち)は、これから結婚を迎えられるでしょう。
その時に障害児が生まれるかもしれません。
その時の心構えとして、これは知っておきなさい。
お医者さんが、成人を迎える人たちへ贈るメッセージの記事でした。
その男性は、この記事を読んで、
ある考えが芽生えました。
今、住んでいるこのマンションには、600人ほどいる。
どのお宅にも障害児はいない。
そうか、600人に1人、我が家がそういう役割だったのか。
我が家を選んで生まれて来てくれて、ありがとうー。
そう思った途端、抜けていた魂が戻ったかのように、
モノクロの世界から、色が付いたそうです。
スゴイことが、起こるものです。
10行の小さな記事から、これまでの考え方が変わり、
これからの人生を明るくさせてくれた、とても大きな情報でした。
新聞記事ひとつひとつによって、人生が変わるようなことは、
他にもいっぱいあるようです。
お心当たり、ございませんか?
記者の取材に基づく新聞記事はみな、生きています。
ひとつの新聞記事が、社会を動かすことは、多々あります。
私が歩んだ、小学、中学時代は、
知的障害を持つ子と一緒に、過ごしていました。
困った時、弱った時、
手を差しのべること、励ましてあげること。
そんなことを気付かせてくれ、
「ありがとう」 の本当の意味を教えてくれる、大切な存在です。
ミックにも、
障害の子を、家族や親戚に持つスタッフがいます。
皆、明るく生きています。
ミックの発行する 「切抜き速報Ⓡシリーズ」 は、
新聞の力を信じ、引き続き、「今」 と 「これから」 を伝えていきます。
★別冊 「インクルーシブ教育記事 読み比べ」 SOLD OUT
★別冊 「特別支援教育 読み比べ」 SOLD OUT
別冊に関しては、第3弾の企画を考慮しながら、
月刊誌での特集もまた、組んでいく意向です。
是非、新聞情報から、
人生をよりよい方向へと、考える(変える)きっかけにしてください。
P.S.
関連した、ちょっと気になる1面コラムを見つけました。
●月刊 「コラム歳時記」 2021年4号
徳島新聞 “鳴潮” 140頁 (人生―福祉・人権)
~障害者とは、社会に残る障害に苦しめられている人を言う。
~障害とは、環境の変化に従い、消えていくものなのだ。
~「この社会よ、変われ、早く」。
●月刊 「コラム歳時記」 2022年11号
神奈川新聞 “照明灯”140頁 (人生―福祉・人権)
~「わずか80年前、私たちは生きる価値のない人間でした。
それが私たちの背負うこの障害の重さです」
日本の新聞★★★新しい魅力、提案します。
親思う心にまさる親心。生きやすい社会を目指して♪
Have a Good Saturday!
発行人(き)
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二ホン・ミック発行 月刊「切抜き速報 福祉ニュース 障害福祉編」(上)、別冊「特別支援教育記事 読み比べ」(左下)、別冊「インクルーシブ教育記事 読み比べ」(右下) -
病気のために手足に障害がある高校生が、都市と地方における環境の違いを、支局記者やデスクら約20人の前で講演したという記事。徳島新聞 朝刊 2017.3.17(金) -
テーマ別に編集力を高めているので、新聞記事で学べることが、いっぱい発見できます。