介護予防の現場
要支援者限定の施設
介護保険を使う日帰りのデイサービスは、各施設が趣向を凝らしたプログラムの試みが行われています。
通常、どういう介護プログラムが必要かその内容について考えます。
プログラムではなく、来てもらう高齢者の対象を絞りこみ当事者主体の介護予防を提供する施設があります。
では、どういった人なのかというと、「要支援」の認定を受けた人を対象にしているのです。
こうした施設のメリットは、多くの人が介護負担がそれほど大きくないため、少ない職員で充実したプログラムを提供しやすいところにあります。
要支援限定施設の1つ「よつば」のプログラムはこんな感じだそうです。
・朝、施設長も含めた全員がテーブルにつき、1人ずつ名前を読み上げます。
・その後は、2つのグループに分かれて和気あいあいの雰囲気の中で「ふれあい囲碁」が始まります。
・そしてそれぞれが1週間、どういう風に過ごしたのかなどの報告、体操、脳トレなどでメニューが終わります。
こうしてみると通常よりかなり動きがあり、他者との関わりが深いプログラムになっています。
しかし、要支援に限ってしまうと報酬の単価が低くなり、これが影響して全国的にもこうした施設が広がっていません。
「よつば」では、昼食代も含め週1回の利用で月6000円ほどで採算は厳しいものの、利用者も増え、先のめども立ちつつあるようです。
要支援限定施設、高齢者としてひとくくりにするのではなく、その人自身が無理せずにその人らしくいられるための施設が増えること、今後の高齢化社会を考える上でもとても重要な気がします。
『切抜き速報 高齢福祉編』 2009年8号53頁に記事転載
【編集部.K】







